育てられたように、自分の子どもを育てる2

by John-Morgan
by John-Morgan

前回のブログで
子どもは育てたように育つ

そして

育てられたように
自分の子どもを育てる

と書きました

今は、子育てをしている親
育てる側である大人の方が昔と比べ
様々な問題を抱えている

子どもは可愛いし
子育てもすごく真面目に取り組んでいる。

それなのに・・・。

子どもの中には、心配な症状を出したり、気になる行動をとったりする子がいる。親の方である大人は、自分のせいだと思いこんでしまったり、周りの目や評価を気にし、追い込まれたり。責任を追求された結果、親自身の方が参ってしまったりしている。

その結果が、子育ての放棄であったり、暴力であったりする場合もある。

子育てとは本来、お母さん一人がするものではないと思っている。

躾や教育のすべてを一人のお母さんが、背負い、まかなって、しょいこむ時代ではありません。

社会自体がこれから一つの価値観や考え方では対応しきれない、とても多様化・複雑化している世の中に変化しているからだと思っています。

この多様化・複雑化した社会の中で生きていくには、幼い頃から、お母さん以外のさまざまな環境に当たり前のように触れ合っていく必要があります。

私たちの世代が大人になる上で、教育に求められた、「いい成績」や「ずばぬけた能力」。いわゆる「IQ」を伸ばすことに重点を置いた教育だけではもう足りません。事実ね、今身近で起きてる問題や事件は、「学力(IQ)」の問題とは別のところで起こっている。

たとえば、

引きこもり
家庭内暴力
教師の体罰
自殺
不登校
発達障害
いじめ
心身症
人格障害・・・。

なぜだろう?

食べるものも住む場所も、教育の環境も昔なんかよりずっと豊かになった。モノもあふれているし、買おうと思えば大抵のものは買うことだって、与えてあげることだってできる。

一つには、

「子どもの自己評価の、極端な低さ」

もしくは、「大人の自己評価の、極端な低さ」です。

「自己評価」とは、「自己肯定感」「自尊感情」「自己重要感」ともいいます。ひらたくいうと「自信」とか「自分を大切にする力」なんだけど。あ、「自信」っていってもね、私は算数ができる!スポーツができる!とかっていう自信じゃなくて。

「自分はいきている意味がある」「存在価値がある」「大切な存在だ」「必要とされている」っていう感覚のこと。
これが生きていくうえで、いちばん大切な土台となる。

この土台となる安心感をもてなくなると、子どもは、心配な症状を出したり、気になる行動をとったりするようになります。大人も実はおんなじです。

私たちは、勉強やしつけをしっかりやらせることが、子どもの教育だと教えられてきし、自分の子どもに教えている。確かに、とっても大切なこと。だけどね、

「自分を肯定できる」「存在価値のある人間だとあたりまえに感じる」「いろんな考え方を受け入れる」

そんなことを育てていくことが、まず重要なことだと思う。

ここで出てくるのが、「EQ」っていう「こころの指数」というもの。

EQ力を提唱しているゴールマン博士は、子どもが就学に適する段階に達しているかは、次の指標で判定すべきだと言っている。もしも、あなたの子どもに何か習わせたいと考えていたら、まず下の項目があるかチェックしてみてください。

1)自信

  • 自分の身体、行動、および周囲の世界を思うようにコントロールできるという感覚。自分はきっとうまくできるだろうと、大人たちも力になってくれるだろうという感覚。

2)好奇心

  • 何かにつけて知るとはよいことであり楽しみにつながる、という感覚。

3)計画性

  • 周囲にインパクトを与えたいと願い、そのために粘り強く努力し、そして実際にインパクトを与える能力。

4)自制心

  • 年齢相応の方法で自分の行動を調整し、コントロールする能力。自分の内面をコントロールする能力。

5)仲間意識

  • 自分は他人を理解し、他人も自分を理解しているという意識に基づいて周囲と関わっていく力。

6)意思疎通能力

  • 言語によって他人と思考や感情や概念を交流したいという願望および能力。

7)協調性

  • 集団行動において自分の欲求と他人の欲求のバランスを取る能力。

このEQの基礎を身につける機会はいつでしょう?それは、生後間もない時期から始まります。決して、「3才クラスの4月」から始まるわけではありません。

学校の成績が伸びるかどうかは、知識の蓄積や早熟な読解能力よりもむしろ、情緒的・社会的能力によるとゴールマン博士は指摘しています。

幼児教育の真の目的は、IQの前に、「EQ」から育てることなのです。

もしも、その「EQ」ってどうやって育てるの?と思ったときは、愛育Labへご相談ください。

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