幸せには3つあるそうです。
- 「もらう幸せ」
- 「できる幸せ」
- 「あげる幸せ」
さて、今、自分はどの幸せにいるのでしょう。
「もらう幸せ」って、「○○してくれるから幸せ」「○○というメリットや利益があるから幸せ」という感じ。
だから、「○○して欲しい」と他人に求めて満たされないと、「○○してくれない」ことへの不満や怒り、そして不安に陥る。
すると「もらう」ことが出来なくなれば、不安定な幸せ、つまりは、「不幸せ」な状態になってしまうことがある。
「できる幸せ」は、「自分は、○○することができる」「○○することができる自分が幸せ」という感じ。
「○○できる」ことによって他者へ受け入れもらう、認めてもらえるという状態。
「○○できない自分」になると、これもまた不幸せと感じてしまう。
でも、もしもここで、「お陰さまの○○できる自分」と感じることがふえてくると、自分の技術や能力、仕事の成果は、自然と周囲や他者への貢献や還元に尽力する状態につながっていく。
「あげる幸せ」は、現実の厳しさを知っているからこそ、困っている人がいれば「何とかして差し上げたい」と我が身を惜しまずつかっていく感じ。
そして、「他人の幸せ」は「自分の幸せ」と感じる境地となっていくことで、「あげる」ことが循環し、連鎖し、共存するものたちすべてを豊かなものへその世界を導いていく。
この幸せの3つ。心理学の中でいうと、アドラーの「思想」に通じているものがある。
それは人間の幸せの条件とは、「共同体感覚」=「人が人を支配しないヨコの関係」「協力関係」であるというもの。
ニュアンスとしては、「一人ひとりが自分らしく、しかもお互いが協力し合える関係」という感じ。
この「共同体感覚」は、次の3つの条件を満たしているときに感じるとされている。
自己受容:自分が好きだと思えて、自分にOKを出せる状態になること。(もらう幸せ)
他者信頼(所属感):自分だけでなく、他人にもOKを出せる状態になること。(できる幸せ)
貢献感:自分が役に立っている感覚。(あげる幸せ)
自分を好きになって、周りを信頼できて、自分の居場所があって、少しでも誰かの何かの役に立てている感がある。
この3つ、結構簡単なようで時としてむずかしい。1つ1つを満たすヒントがあるとすれば、それは、自分の感情に正直でいるっていうことだなーって思う。
まとめるとね、「掃除の神様」として知られる鍵山秀三郎さんの『掃除道』のこの言葉。
一つ目の幸せは、してもらう幸せです。
二つ目の幸せは、自分でできるようになった幸せです。
三つ目の幸せは、人にしてあげる幸せです。「してあげる幸せ」は三つの幸せの中でも最高の幸せです。