
ずいぶん冷え込みますね、雪もちらほら、寒いです。
寒い時は、温かいものが欲しくなって、カラダの調子を整えるためにも、温かいものを食べたくなります。これが陰陽なのですが。
陰陽というのは、すべてをふたつに分けてみる見方のことで、私たちは普通にこのことをやっていて、朝がくれば夜、右があれば左、動があれば静、という感じで、陰陽の関係で、多くのことが成り立っています。
たとえば、男女が求め合うように、朝と夜は一緒には存在しないように、死があるから生があるように、究極のところ互いは完全にひとつになる
ということはなく、だからこそ、悲しみや喜びが存在しています。
この関係がわかると、コツが見えてくるもので、たとえば、無骨な男性が実はひとりで料理をつくるひと時に一番の安らぎを感じる…とか、そういうことで生きるバランスみたいなものが、自分なりに成り立っていくと、楽になりますよ。
そして、さらにバランスをとるコツとして、陰陽でいうと、「陽が先」という大原則があるようです。陰が先に動くのではなく…まず陽気が先に動く、です。まず、陽気が動かないと、陰気は動けないということです。
例えば、風邪なんかも、残念ながら今の時代、スピードありきの環境だからすぐに治さないといけないから、とりあえず風邪薬を飲む。風邪薬で早く治す、ということを優先すると・・・
からだは、薬を消化分解する作用に追われ、陽気を高めて外に出すというミッションは後回しになり、熱は下がるけれど溜まった邪気を出すことは失敗に終わります。からだは、薬という化学成分の分解と体調不良で分解できなかった異物の解毒に追われ、そうなると、肝臓の負担が増えるようです。
早く治すために薬を飲み、でも、やっぱり体がだるい… この感覚が残ることありませんか?
そういった感覚が続いていくと、体内に残したままの邪気と共に、慢性的な疾患体質へと、はろーようこそ、です。
まず、「陽が先」ということ。
陽を言い換えると「見えているもの」「見えやすいもの」、悩みや問題があるとき、明確な事実があるのに見るべき現実を見ず・・・不安とか心配からくる連想や妄想の方にどんどん囚われ、迷える子羊になることが多いとき、それがまさに、陰が先になっている、証です。
そうなったら、まず確かめることは、「事実と妄想の区別」です。
不安や心配な気持ちで、連想や妄想をひろげ、それにより事実をねじ曲げたり、変えたりして、はやとちりに、後から気づいて、後悔してしまうっていう流れになっていませんか。
そんなときこそ… 「陽が先」ってことでした。
目の前にある、当たり前なこと、やるべきこと、処理すべき問題から対処する。それさえしっかりとできさえすれば、あとは自然と流れていきます。
この原則で動いていくと、気持ちがスッキリしてくるし、解決の糸口がある日ハッと気がついたりして。毎日の色々なことを、森羅万象、陰陽がヒントを教えてくれていると思います。