言葉のもつエネルギー

5409796037_7dd47b1c00_z

「言葉」をどう考えていますか?
「言葉」をどう使っていますか?

そう聞かれたら、皆さんは何と答えますか

言葉には二つあります

1.自分が発する言葉
2.相手が発する言葉

多くの人は
相手が発した言葉はよく覚えていて
自分が発した言葉の方はあまり覚えていませんね

発する方の言葉って
わりと、いえ、けっこう軽く捉えてないでしょうか…
(私も多々思いあたります●´A`●)

言葉は形を残しません

発した瞬間、
その場では言葉は消えていきますし
その後に繋がっていくその言葉の余波を見ることもない

だから
発する側は、言葉のエネルギーを
軽く捉えてしまっていることが多いです

しかし…Σ(`‐ェ‐´)

発した言葉は必ずや
何かしら出来事や現実の問題となり
自分のところへ舞い戻ってきます

言葉において
「受ける側にとって」
そんなに軽いものではありません

愛着形成においても
言葉においてのダメージは
本当に深刻な愛着障害を引き起こします

とくに回避型の愛着障害においては
この言葉による傷つきが深い方が多いです

言葉のエネルギーは
受ける側は、発する側に反して
大きな衝撃を受ける場合があります

とくに
親から子ども、先生から生徒、上司から部下

こういった上下関係やパワーバランスが
明白で揺るぎない立ち位置の中ではより発する側
のエネルギーが強くなります

とくに、親から子どもへの
マイナスの言葉のエネルギーで
服従、支配、コントロールされてきたことが原因で
愛着に深刻な傷を抱えている方々が本当に沢山います

ちょっと例を挙げてみます

【朝、寝坊した時の出来事】

相手が寝坊したある朝、あなたはその相手からこう言われます

「お前が昨日寝るのを邪魔したせいだ!」
「お前がいなければもっと早く起きられたのに!」

と激怒されたとする

しかし、あなたは
何時に起きるかも知らなかった
起こす約束すらしていなかった

だから、そんなこと言われても…と思うけれど

「何時に起きるか確認しなかったおまえが悪い!」
「お前は気をきかさず、配慮のかけらもない女(男)だ」
「家族なら(恋人)だったらそれくらいするもんだろ!」

そう責められると、だんだんと
「そうかもしれない…私が悪かった、ごめんなさい…」
という気持ちになっていきます

【お出かけ先でトラブルが起きた場合】

「お前がここに来たいなんてそもそも言わなきゃ良かったんだ。来るんじゃなかった。最悪だ。帰ろう」
「お前がトイレに行ってるから、渋滞にはまったんだろ」
「あなたさえきちんとしていれば、こんな事にはならなかったでしょ」

などと、トラブルが起きた原因を自分のせいだと責められる

このように
「お前が悪い」「あなたのせいだ」

そう事ある度にずっと言われ続けると

「私が、来たいなんて言わなきゃ良かったんだ…」
「もう自分の願望を言うのはやめよう」
「相手の言う通りにさえすれば間違いない」

そう思考が働きはじめます

これだけ言われれば
誰でもそう思うようになりますよね…

しかしそれも、また許されないんです

今度は、何も希望を言わなくなると

「お前は自分の意思がないのか」
「希望も言えない奴はつまらない」
「何でも人頼みとかありえない」

などと

言っても怒られ
言わなくても怒られ

どうしたらいいのか?
というパニック状態に陥ってしまう

こうなると常に

「今何を言うべきか」
「何を言わないべきか」
「相手が怒らないためにどうするべきか」

そういった
相手の機嫌や状態のことばかりに意識が向かい
自分がもうこれ以上責められないように
自分がこれ以上傷つかないように

自分で自分を守るための方法を考えるようになります

そして、やがては、自分の感情や願望や思いなんてものは
はなから存在しないものとして処理していきます

頭の中で考えている時間が長いものに対して
脳は「大切」「重要」「愛情」という認識をするようです

さらには
「怒られないように」
という考えで脳が占められている場合

この状態は
愛情や友情、絆、とかではなく
支配となっています

「あなたは間違っている」
と何度も何度も言われ続ければ
本当は間違っていなくても

「自分が悪かった」
「相手のいうことの方が正しい」

という不安や不信が生まれていきます

言葉は‘暴力’とは
認識されづらいですが

人の心を深く傷つけたり
マインドコントロールのように
思い込ませたりすることのできる
大きなエネルギーがあります

言葉で人を傷つけることは
立派な暴力です

言葉の持つエネルギーを
まずはしっかりと認識していきましょう

コメントを残す