お気に入りのぬいぐるみは愛着の選択性
愛着を理解する上で
愛着の特性といわれるもの
がいくつかあります
今回はその一つにある
「愛着の選択性」について
「愛着の選択性」とは
愛着の対象であるひとやモノ
その愛着対象は
「選ばれた特別な存在」である
という特性です
例えば、くまのぬいぐるみ
10才になる男の子が赤ちゃん
のときからずっと大切にしている
くまのぬいぐるみ
小学4年生になる彼は
くまのぬいぐるみを今もなお
自分の分身のごとく
起きたときも
ご飯を食べるときも
勉強をするとき
眠るときも
彼のとなりには
いつもくまのぬいぐるみ
がいます
外に出かけるときなど
ママの許可がおりない場所ですら
なんとかママを説得し
最大限一緒に出かけられるよう
努力を続けています
耳がほつれ
それをなおそうと
縫ったときも
耳を縫われる
くまのぬいぐるみの真横で
まるで自分がケガの治療をされるかの
ように痛そうな顔で半べそをかきながら
隣に寄り添っていました
こうして
彼とくまのぬいぐるみの間には
彼だけの
とくべつな
目には見えないつながり
絆が形成されています
だからこそ
他にもたくさん
の可愛い「ぬいぐるみ」があっても
彼にとっては
この「くまのぬいぐるみ」が
いてくれることで
心が安心安定し
かわらずにいてくれる
「くまのぬいぐるみ」の世話をし
自分も愛情を注ごうとします
彼にとって
「くまのぬいぐるみ」は
「選ばれた特別な存在」
つまり「愛着の対象」なんですね
「選ばれた特別な存在」 が愛着
愛着とは
このような自分にとって代わりのきかない、
特別な存在と結ばれた、目には見えない絆が形成される
ことでつちかわれていく心の土台です
今日も肩の力をぬいて、リラックスして♪
2016年も心あらたにどうぞよろしくお願い申し上げます。