幼少期に傷ついてきた経験が多いとき
自己防衛の働きが自分へとフォーカスさせる
傷ついた経験が多くあることで、自分を守る意識が強くなることがあります。それは、「私だけの思いや感情がある」という自分のストーリーからくる自己防衛反応でもあるんですね。
とくに幼少期や人格形成期に傷ついてきた経験が多くあると、自分では普段無意識なのだけど、潜在意識のレベルでは、常に防衛反応が強く働いてしまい、「私を守らない」という思いから、「私は大丈夫?」「私はきちんとできている?」という自分へのフォーカスが強まります。
心理セラピスト溝口あゆかさんも、「私の、私の、私だけの…」という感情は、脳の働きにある自己防衛という危険を察知する働きから起きているとお話されていて、とても腑に落ちたのです。
「ただの思い、ただの感情だ」と眺めてみる
「私の、私だけの思いや感情」を一度わきに置いて、「ある思いがあって、ある感情がある。ただそれだけ」と、その感情だけを眺めてみる。
自分が蓋をしてきた思いや感情を振り返ってみれば、本当はもうそこに自分は存在しないし、その出来事は今はもう起きていない。
そこにはただ思いがあって、感情があるだけ
癒されたい思いや感情は、ただそこに光がほしかった。そこにあった愛に飢えた思いや感情は、ただ愛がほしかった。受け止めてほしかった思いや感情は、ただ受け止めてほしかった。
ネガティブな感情や思いがあってはいけないとか、無くしてしまおうと上書きするのでもなく、いままで悪者扱いしていた思いや感情に受け手をもたせてあげること。
変化・変容する感情のエネルギー
蓋をしてきた思いや感情を感じることは、また新たな思いや感情に生まれなおすことにもなるんです。それは、「悲しいね」と受け入れ、「さみしいね」と愛で抱きしめたとき、「もう解放してみる?」「もう大丈夫だよ」と変化変容させていくこと。
「私の、私だけの」と心の中にあった私だけの思いや感情は、きちんと受け止めてあげることで、自分が俯瞰できる距離を持つことができるようになります。
「そんな感情があった〜」と笑い飛ばせたとき
「そんな感情があったな〜」と笑い飛ばせとき、傷ついたその思いは、気づいてくれたという意識によって癒されていくんです。
そして、同じ感情をもちつづけることの重さから解放されたとき、本来の心のかろやかさを取り戻し、愛と受容の恩恵に包まれていくんですね♪ 心が軽いってとっても心地よいものです。