
深呼吸でゆるむと緊張を知る
セッションを受けてくださっている方はすでにご存知かと 思いますが、セッション中に深呼吸をしてもらうことが多くあります。なかなかセッション中に「深呼吸」の意味や大切さについてはゆっくり触れることがないなと思ったので、あらためて書きたいと思います。
「吐く息とともに今ある感情を手放していきます」
「吸う息とともに光が増していきます」
この言葉は、以前マインドフルネスやリーディングを受けたときによくティーチャーさんがリードしてくださる言葉のひとつです。
私はヨガもやるのですが、呼吸を意識するのとしないのとでは集中力もかわってきますし、汗の量も違うんですね。セッションの中でワーク中に深呼吸をしてもらうのも同じ作用です。感じているイメージや感情に対してより集中してもらうため、それと深呼吸で体をゆるめることで緊張している体の感覚を体感してもらうためでもあります。
またそのときによく言うのが、「吐く息とともに」という言葉です。
当たり前のように知っていることではありますが、吐く息は肺から喉を通って、口から流れていきます。また、吸う息はその逆で、口から入って喉を通り肺に運ばれていきますね。ですから、呼吸は必ず喉(正確には喉の気管)を通ることになります。
喉はブルーの領域で、肺はグリーンの領域なんだそうです。ブルーは信頼と平和のメッセージを私たちに運んでくれます。
なので、瞑想のときでもそうですが、呼吸を意識し、吐く息とともに信頼して不安などネガティブな感情を解放することで、ハートが平和になります。
ハートが平和になるということは、緊張がとけてゆるみ、リラックスするということ。日常の中でも緊張を感じるときに深呼吸するというのは、この作用があるからですね。
生命のあるものはみんな今この瞬間も呼吸をしています。吸う息からはじまった人生は、吐く息とともに終わっていく。そう考えると呼吸は一生をかけた生命の大きな深呼吸。
またその呼吸を使って奏でる楽器がフルートやリコーダーなどの吹奏楽器ですが、フルートは昔から瞑想音楽に使われる楽器のひとつなんだそうです。
そういえば、以前このブログでも音楽の神秘としてご紹介させてもらった岡野弘幹さんのインディアンフルートの音色は、私の主観ですが何か宇宙とつながるような生命の音を聴かせてもらっているようで、その癒しの力や何かに包まれるような安心感を抱いていました。
それは呼吸を使って奏でている音色だからなのかなと勝手に腑に落ちたりしていましたが、呼吸を通して生命とつながるなら、その呼吸を通して奏でる音は、生命の聖なる音ですね。
話はそれましたが、生命は常に呼吸とともにあります。その呼吸に意識を向け深い呼吸をすることで、体の緊張がとけゆるんだときにその生命の内側にある自己へのイメージ、思いや感情、忘れていた過去の記憶、切り離された記憶が浮かび上がってくることがあります。
それこそが、普段自分ではまったく気づいていない思い。そこに触れてあげることは、自分の本当の生命に触れること。瞑想にはそんな力もあるのだと感じています。
ちなみに、私がまだヨガや瞑想をはじめた頃、とにかくせっかちで前のめりな私にとって、ゆっくりと、ふか〜く、というのが大の苦手でした。(今でもせっかちはせっかちです)
そのときに深呼吸のリズムやペースをつかむためにすごく役に立ったアプリがこれ(http://www.calm.com/breathe)です。
マインドフルネエスも自分でやるようになってからはこのサイトにかなりお世話になっています。良かったらご参考に♬(http://www.calm.com)